まずは、コンパクトなミニバンが欲しいと思って、フリードスパイクと同じ程度のクルマを比較・検討しました。
日頃スーパーなどへ買い物に行くのに、運転しやすく取り回しが楽なコンパクトなボディと、家族でゆったりとお出かけできる広い室内を合わせ持つコンパクトミニバンは、まだあまり多くの車種が存在しません。
そこで、現在国内メーカーから販売されているクルマの中からコンパクトなボディに広い室内とスライドドアを持つクルマをコンパクトミニバンと定義して比較検討しました。
コンパクトミニバン比較
2013年9月現在、国内メーカーで販売されているクルマからピックアップしました。
トヨタ ポルテ
販売開始は2004年。初代モデルは左側はスライドドアで、右側は横開きのドアが1枚の変則的な3ドアのボディが特徴です。スライドドアは電動スライドドアで助手席ドアを広げると、乗り降りや荷物の積み下ろしが楽にできるほど広くあきます。ミニバンタイプのボディデザインなので、リアシートも頭上や足元にも空間があって狭さを感じさせません。
2012年にフルモデルチェンジを行って、左側の電動スライドドアは変わりませんが、右側は前後にドアを設けて、リアシートの右側からの乗り降りもしやすくなりました。
この2代目モデルから姉妹車のスペイドも加わりました。またヴィッツがベース車両なので、ボディ剛性が向上し、走行安定性と乗り心地は改善されました。
ボディ全長は3995mmと4mを切るコンパクトさで車の取り回し重視ならポルテも◎です。室内の大きさはやはりボディサイズに比例して小ささを感じます。人数の少ない家族や子供が小さい家族にはとても便利なクルマです。
スズキ ソリオ
人気のワゴンRをベースにボディサイズを広げたのがソリオです。TVCMではKAT-TUNが趣味やスポーツに使うシーンが印相的で若者にレジャー用途としての使い方を提案しているのが分かります。ボディは小さくてもレジャー用品がたくさん積めて使えるクルマに仕上げているようです。
排気量が1,242ccと小さく、全長が3、710mmと軽自動車を一回り大きくしたボディサイズは、運転に自信のない女性でも楽に運転できそうです。室内の大きさはやはり広いとは言えませんが、同サイズのコンパクトカーより荷室が大きく、買い物などにも使い勝手のいいクルマです。
トヨタシエンタ
全長4.1mという小柄なボディサイズに3列シートを備えて、7人乗車を可能としています。効率的なパッケージンングで3列目のシートもせまさを感じないゆったりとしたスペースを確保しています。またシートアレンジも工夫がなされていたり、パワースライドドアなどもユニバーサルデザイン評価指標を活用しているなど、使い勝手のいいミニバンに仕上がっています。
新車価格137万円~210万円とフリードスパイクと比べると30万円ほど安いですが、ボディサイズが少し小さくて長尺物が積めないので、家族で車中泊などを考えてると少し小ささを感じます。女性を意識した色合いとデザインの内外装はママカーとして人気です。
ホンダフリード
比較したクルマの中でも一番ミニバンらしいスタイルで、コンパクトさと室内の広さのバランスがいいクルマです。7人掛けのベンチタイプシートと、6人掛けのキャプテンシートがあり、家族構成などによってベストなタイプが選べます。またカスタムパーツがたくさん販売されているので、自分仕様のクルマにしたい方には最適です。
ホンダフリードスパイク
基本はフリードと同じクルマです。フリードスパイクは2列シートの5人乗りで、キャンプなどのレジャー向きのクルマとしての位置づけです。2列シートのため荷室が広く、レジャー用品もたくさん積めるので、買い物や通勤だけでなく、レジャーにも使用しやすいマルチパーパスなクルマです。沢山人が乗ることがあまりない方にはフリードスパイクがオススメです。